九死に一生を得る(読み)キュウシニイッショウヲエル

デジタル大辞泉 「九死に一生を得る」の意味・読み・例文・類語

九死きゅうし一生いっしょうを◦

ほとんど命が助かりそうもないところをかろうじて助かる。
[類語]えんやらやっとやっとのことでどうにかこうにか間一髪どうにかやっとようやく何とかかろうじてからくも危うく危なくすんでのところですんでのことやっとこさあわやすれすれようようようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにも万死のうちに一生を得る刀下の鳥林藪りんそうに交わるまだしもまだすんでにまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「九死に一生を得る」の解説

九死に一生を得る

十のうち九まで死ぬと思われていたなかで、やっとのことで生きながらえること。万事休すの状況から、なんとか助かること。

[使用例] もしあのまま殺さないでおいたなら今の備後屋の女房の話のように、私の妻もどんな機会九死一生を得たかも知れない。それを私は情無く、瓦の一撃で殺してしまった[芥川龍之介疑惑|1919]

[解説] 「九死」「一生」は、全体を十として、九が死、一が生の割合をいいます。絶体絶命の状態から奇跡的に生き残ることをたとえていうもの。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android