デジタル大辞泉 「二八蕎麦」の意味・読み・例文・類語 にはち‐そば【二八蕎=麦】 うどん粉とそば粉の割合を2対8でつくったそば。また、そば粉2、うどん粉8の割合でつくった下等なそば。1杯16文の安価なそばをさしたともいう。[類語]蕎麦・麺類・饂飩・パスタ・生蕎麦・盛り蕎麦・笊ざる蕎麦・掛け蕎麦・狸蕎麦・狐蕎麦・月見蕎麦・夜鳴き蕎麦・夜鷹蕎麦 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「二八蕎麦」の意味・読み・例文・類語 にはち‐そば【二八蕎麦】 〘 名詞 〙 そば粉八、うどん粉二の割合で作ったそば。後には、そば粉二、うどん粉八の割で作った下等のそばをいい、また、江戸末期、価が一杯一六文であるところから「二八、一六」で、「二八」はその価を示すとも考えられた。二八蕎麦切。二八の蕎麦。二八蕎麦〈広重画名所江戸百景〉[初出の実例]「蓮咲くや八文茶漬二八そば」(出典:俳諧・七番日記‐文化一三年(1816)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「二八蕎麦」の解説 にはちそば【二八蕎麦】 そば粉を8に対し、つなぎの小麦粉を2の割合で打ったそば。◇古く、慶応年間(1865~1868)以前には、2×8=16で、1杯16文のそばをいったとされる。時代が下って小麦粉を混ぜて作ったそばに質の低下したものが増えると、「二八そば」はそのような安価なそばの代名詞のように用いられ、高級店ではそば粉だけで打つ「生そば」を看板とした。こんにちでは単に配合をいい、そばの質や店の格とは無関係に用いる。 出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報