五郎左衛門分村(読み)ごろうざえもんぶんむら

日本歴史地名大系 「五郎左衛門分村」の解説

五郎左衛門分村
ごろうざえもんぶんむら

[現在地名]柳田村五郎左エ門分

村域北部を寺分てらぶん川が東流し、東は天坂てんざか村、北の寺分村とは地籍が複雑に入組む。地名本江ほんごう村の地頭五郎左衛門の直接支配下の土地のうち、本江村域を越えた分といわれる。郷村名義抄(能登志徴)によれば、もと本江村のうちで「五郎左衛門と申百姓一人之持高に付、五郎左衛門村と申由」とある。永禄三年(一五六〇)と推定される三月二日の畠山義綱袖判飯川光誠等奉書案(雑録追加)によると、温井・三宅一党の能登侵攻に対し、七尾城方が三年間の年貢半額免除をもって、鳳至郡の百姓らの招誘町野まちの本郷の五郎左衛門に求めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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