危うい(読み)アヤウイ

デジタル大辞泉 「危うい」の意味・読み・例文・類語

あやう・い〔あやふい〕【危うい】

[形][文]あやふ・し[ク]
危険が迫っている。あぶない。「―・いところを助かった」
危ない用法
気掛かりである。心もとない。不安だ。
「世のうけひくまじきことなれば、中々―・くおぼし憚りて」〈桐壺
[補説]中世以降、シク活用化した例やその口語形「あやうしい」の例も認められる。
「さはらば落ちん其の風情、しほらしくも又あやふしし」〈浄・井筒業平〉
[派生]あやうがる[動ラ五]あやうげ[形動]あやうさ[名]
[類語]危ない危険危難危機危地不用心ピンチ苦境窮地窮境窮状難局羽目危殆きたい虎口ここう不穏際どいやばいきな臭い呉越同舟一触即発風前のともしび薄氷をふむ風雲急を告げる物騒剣呑けんのん危なっかしい

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