古アジア諸語(読み)こアジアしょご

世界の主要言語がわかる事典 「古アジア諸語」の解説

こアジアしょご【古アジア諸語】

アジアの極北地帯で話され、周辺のアルタイ諸語にもウラル語族にも属さない少数民族の言語の総称。それらより古い言語との推定もある。ケット語(エニセイ川中流域)、ニブフ語(アムール川下流域とサハリン)、ユカギール語コリマ川とインディギルカ川周辺)の3つの孤立した言語と、チュクチカムチャツカ語族(シベリア東端部)、エスキモーアレウト語族(シベリア東端部、アラスカ、カナダ、グリーンランド)の2つの小語族が含まれる。これらは全体が一つの語族をなしているわけではないが、膠着語的など共通する特徴もある。アイヌ語がここに含められたこともある。◇英語でPaleo-Asiatic。

出典 講談社世界の主要言語がわかる事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android