デジタル大辞泉 「塞ぐ」の意味・読み・例文・類語
ふさ・ぐ【塞ぐ】
1 あいている箇所に物を詰めたり、覆ったりする。すき間や穴をなくする。「ふすまの破れ目を―・ぐ」「決壊部分を―・ぐ」
2 耳・目・口などを手で押さえて覆う。また、目・口を閉じる。「耳を―・ぐ」「口を―・ぐ」
3 行く手に物を置くなどして通行や流れをさまたげる。はばむ。「倒れた木が道を―・ぐ」「椅子が―・いでいて通れない」
4 場所を占めて、他に余地を与えない。「大きな冷蔵庫が台所を―・いでいる」
5 与えられた役目などを果たす。「責めを―・ぐ」
6 (「鬱ぐ」とも書く)気分がすぐれず、ゆううつな気持ちになる。「―・いだ顔」
[可能]ふさげる
[動ガ下二]「ふさげる」の文語形。
[類語](1)
ふた・ぐ【▽塞ぐ】
1 「ふさぐ」に同じ。
「耳を―・ぎてぞありつる」〈枕・八七〉
2
「―・ぎもて行くままに、難き韻の文字どもいと多くて」〈源・賢木〉
[動ガ下二]
1 「ふさげる」に同じ。
「寝殿は―・げ給はず、時々渡り給ふ御住み所にして」〈源・松風〉
2
「方―・げて」〈源・帚木〉
ひさ・ぐ【▽塞ぐ】
「目を―・ぎて我が身をだも見ず」〈海道記〉