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伝統的論理学で、一つの概念が当てはまる範囲を、その概念の外延という。たとえば、「人間」の外延は、個々の人間の全体、つまり人類である。この言い方を広げて、一つの条件が当てはまるものの全体をその条件の外延ということにすると、これは、この条件によって決定される集合と同じものになる。つまり、外延は、現代論理学における集合にほぼ対応するものと考えてよい。
[吉田夏彦]
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…関係については〈……は……より大きい〉〈……は……と……との間にある〉のように2項,3項等,一般に多項関係に加えて,〈人間〉〈犬〉〈桜〉のように単項関係としての〈属性〉あるいは複数の事物の〈共通性質〉が考えられる。属性を特殊例として含む〈関係〉は伝統的に概念の二つの側面として区別されてきたものの一つ,いわゆる〈内包〉に相当し,もう一つの側面である〈外延〉は集合に当たるといえる。アリストテレスに由来する,現代以前の伝統的形式論理学では概念に対してさまざまな分類が行われてきた。…
※「外延」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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