北海道の中央部、上川・十勝両支庁にまたがる日本最大の国立公園。昭和九年(一九三四)一二月に指定され、面積二二万六七六四ヘクタール。全域国有林で北は石狩川の源流部、南は十勝川の源流部で、二〇〇〇メートル前後の山峰や高原、渓谷・湿原などよりなる。緯度が高いことから本州では三〇〇〇メートル級の高山環境に相当する。北部西側は
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北海道の中央部を占める国立公園。1934年(昭和9)の指定。日本最大の山岳自然公園で、面積2267.64平方キロメートルはほぼ神奈川県の面積に相当する。北海道の屋根とよばれる大雪山火山群と、その南西方に位置する十勝岳火山群(とかちだけかざんぐん)を中心とし、火山湖の然別(しかりべつ)湖や湿原、沼沢群、人工湖を含み、火山景観、原始林、渓谷美などを備えている。高山植物も豊富で群落の規模では他を圧倒している。大雪山には旭(あさひ)岳、比布(ぴっぷ)岳、北鎮(ほくちん)岳、凌雲(りょううん)岳、黒岳、烏帽子(えぼし)岳、赤岳、白雲(はくうん)岳などの火山が連なり、十勝岳、美瑛(びえい)岳、富良野(ふらの)岳などからなる十勝岳火山群との間に、忠別(ちゅうべつ)岳、化雲(かうん)岳、トムラウシ山などが連なっている。東部には石狩(いしかり)岳を中心とする石狩山地の急峻(きゅうしゅん)な山峰群がそびえ、北部には火山基底の溶結凝灰岩を石狩川上流部が侵食してつくった層雲峡がある。層雲峡の中央部には道内最大の温泉地の一つである層雲峡温泉があり、大雪山山腹部には愛山渓(あいざんけい)、旭岳(勇駒別(ゆこまんべつ))、天人峡(てんにんきょう)、大雪高原などの温泉、十勝岳中腹には白金(しろがね)温泉、十勝岳温泉、南東斜面の裏大雪には糠平(ぬかびら)温泉、然別湖畔温泉などがあり、観光、保養、登山の基地となっている。層雲峡温泉と黒岳中腹、旭岳温泉と旭岳西麓(せいろく)の姿見(すがたみ)の池とをそれぞれ結ぶロープウェーがある。
[岡本次郎]
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