好み(読み)コノミ

デジタル大辞泉 「好み」の意味・読み・例文・類語

このみ【好み】

好むこと。好きなものの傾向嗜好。「好みタイプ」「人によって好みが違う」「好みにあう」
特に望むこと。物を選ぶときの希望注文。「いかようにもお好みに合わせます」
歌舞伎で、大道具小道具・衣装などについて役者が特に工夫したり注文したりすること。
(「…ごのみ」の形で)名詞の下に付いて、複合語をつくる。
㋐好きなものの傾向。「はで好み
㋑ある時代、または、ある特定の人に好まれた様式。「元禄好み」「利休好み
[類語]嗜好趣味気に入り愛好同好横好き悪趣味物見高い物好き物好きしゃ好事こうず好事家こうずか酔狂道楽数寄すき多趣味好奇好奇心新しがり新しがり屋新し物好き初物食い心寄せ好き好きお気に入り愛惜こだわるこだわりいかれる凝り性偏執狂マニアマニアックモノマニアックモノマニアむしおたくつうれ者凝り屋のぞのぞき見のぞき見るのぞき込む盗み見るうかが透き見野次馬野次馬根性興味本位興味津津しんしんの目たかの目目を輝かす目を奪われる見る目ぐ鼻ぎ回る助平根性物珍しい

よし‐み【好み/×誼み】

親しいつきあい。また、その親しみ。交誼こうぎ。「―を結ぶ」
何らかの縁によるつながり。縁故。「昔の―で金を貸す」
[類語]関係かかわりかかりあいゆかりえんえにしつながり縁故縁由つて
[類語]交際付き合い交わり人付き合い触れ合い社交交友行き来旧交国交国際交流交遊友好親交交歓交誼交情厚誼高誼懇親接触コンタクト友情友愛友誼親睦深交昵懇懇意

ごのみ【好み】

この(好)み4」に同じ。「色好み」「利休好み

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「好み」の意味・読み・例文・類語

よし‐み【好・誼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 親しい交わり。また、それによる親しみや好意
    1. [初出の実例]「以て兄王(こきし)の好(ヨシミ)(別訓 よしひ)を脩むるなり」(出典日本書紀(720)雄略五年七月(図書寮本訓))
  3. 人と人、事柄と事柄とのつながり。縁故。因縁。いわれ。
    1. [初出の実例]「上野国に故帯刀先生義賢がよしみにて、田子の郡の兵共、皆したがひつきにけり」(出典:平家物語(13C前)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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