推量(読み)スイリョウ

デジタル大辞泉 「推量」の意味・読み・例文・類語

すい‐りょう〔‐リヤウ〕【推量】

[名](スル)
物事状態・程度や他人心中などをおしはかること。推測。「胸中推量する」「当て推量
推察用法
文法で、1の意を表す言い方。動詞に、文語では助動詞」「むず」「まし」「けむ」「らむ」「らし」「めり」など、口語では助動詞「」「よう」「らしい」や「だろう」「でしょう」などの語を付けて言い表す。
[類語]推察推測推定察し斟酌推断推認了察明察賢察高察拝察忖度憫察びんさつ推考端倪たんげい邪推類推酌量憶測配慮揣摩しま揣摩憶測しまおくそく心配り気配り心遣い気遣い推し量る酌む酌み取る思い思い勘繰る思いやるおもんぱかる推し当てる心当て気を回す見越す察する感じ取る

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精選版 日本国語大辞典 「推量」の意味・読み・例文・類語

すい‐りょう‥リャウ【推量・推諒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 何かを手がかりにして、事情や心中などをこうだろうと想像すること。推察。推測。
    1. [初出の実例]「暗記徐来長置榻、推量鐘対欲琴」(出典田氏家集(892頃)中・独坐懐古)
    2. 「何しにきたとは大かたすいりゃうさしめ」(出典:虎明本狂言・お茶の水(室町末‐近世初))
    3. 「母が親(みずか)ら書く平仮名の、然も、二度三度繰返して推諒しなければ解らぬ手紙!」(出典:病院の窓(1908)〈石川啄木〉)
  3. 国文法で、助動詞「む」「べし」「じ・まじ」(文語)、「う・よう」「まい」(口語)などを添えて、判断がおしはかりによっていることを述べる表現形式。否定的判断に関するものを打消の推量という。

おし‐はかり【推量】

  1. 〘 名詞 〙 人の気持やものの状態などを推量すること。
    1. [初出の実例]「それなめりと、おしはかりに聞けど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)手習)

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普及版 字通 「推量」の読み・字形・画数・意味

【推量】すいりよう

推察する。

字通「推」の項目を見る

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