春宵一刻値千金(読み)シュンショウイッコクアタイセンキン

デジタル大辞泉 「春宵一刻値千金」の意味・読み・例文・類語

春宵しゅんしょう一刻いっこくあたい千金せんきん

蘇軾春夜」から》花は香り、月はおぼろな春の夜の一時は、まことに趣が深く、千金にも換えがたい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「春宵一刻値千金」の解説

春宵一刻値千金

春の夜のすばらしさをいうことば。

[使用例] お爺さんは少し酔って来ると話相手が欲しくなり、つまらぬ事を言い出す。〈略〉「春宵一刻、価千金、か。」と、また、言わなくてもいい事をつぶやいてみる[太宰治*お伽草紙|1945]

[由来] 一一~一二世紀、ほくそう王朝の時代の中国文人しょくの詩「春夜」の一節。「春宵一刻、あたい千金(春の心地のよい夜の楽しみは、莫大なお金に相当するほど価値がある)」のあと、「花に清香有り月に陰有り(花はよい香りを漂わせ、月はおぼろにかすんでいる)」とうたっています。「千金」は、黄金一〇〇〇両といった意味で、非常に価値があることのたとえ。

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