由由しい(読み)ユユシイ

デジタル大辞泉 「由由しい」の意味・読み・例文・類語

ゆゆし・い【由由しい/忌しい】

[形][文]ゆゆ・し[シク]《「ゆ」は神聖の意の「」と同語源》
程度がはなはだしい。また、重大である。容易ならない。「―・い事態
神聖で恐れ多い。慎むべきである。
「言はまくも―・しきかも」〈・四七五〉
忌まわしい。不吉である。
「―・しき身に侍れば、かくておはしますも、いまいましうかたじけなくなむと宣ふ」〈桐壺
いまいましい。うとましい。
「―・しかりける里の人かな。宿貸さず」〈梁塵秘抄・二〉
すばらしい。りっぱである。
「―・しくありがたう覚ゆれ」〈徒然・一八八〉
[派生]ゆゆしげ[形動]ゆゆしさ[名]
[類語]不穏当不謹慎不心得心無い非常識不見識無分別言語道断目に余る成ってない若気の至り年甲斐も無い年寄りの冷や水重大深刻手重い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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