茗荷谷(読み)みょうがだに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「茗荷谷」の意味・わかりやすい解説

茗荷谷
みょうがだに

東京都文京区南西部、小石川台地小日向(こびなた/こひなた)台地との間の地区。古くから茗荷の畑が多くみられたことが地名由来という。現在、その名は東京地下鉄丸ノ内線の駅名と茗荷坂の名に残る。地内には切支丹坂(きりしたんざか)もあるが、江戸時代、坂の上の宗門改役(あらためやく)井上筑後守(ちくごのかみ)政重(1585―1661)の下屋敷に取調所と牢(ろう)があり、切支丹屋敷とよばれたことによる。坂下の谷に牢役人の組屋敷「七間屋敷」があった。現在は、近くに拓殖大学、お茶の水女子大学などがあり文教地区となっている。

沢田 清]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「茗荷谷」の意味・わかりやすい解説

茗荷谷
みょうがだに

東京都文京区南西部,小日向台東部の谷。山手台地の小浸食谷の谷頭部にあたり,かつてはミョウガが群生していたことに地名の起源をもつ。現在は大学や学校が多い。東京地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅がある。

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