讃岐うどん(読み)さぬきうどん

百科事典マイペディア 「讃岐うどん」の意味・わかりやすい解説

讃岐うどん【さぬきうどん】

日本における〈うどん(饂飩)〉の代表格と言える名物料理。うどんそのものも香川県が発祥といわれ,うどん消費量も香川県全国一であり,至るところに点在するうどん店の密度からも,この地域にしっかり根を下ろした郷土料理であることがうかがえる。めんにはつやがあってこしが強く,釜あげやぶっかけなど独特なメニューにも特徴がある。店によっては客が具材を自由に選ぶセルフ方式を採るところもあり,中には食事できるとは思えないような構えの店もあるなど,ユニークさが人気を呼んでいる。メニューにもよるが概して値段は安く,庶民の味とも言える。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「讃岐うどん」の解説

讃岐うどん[加工食品]
さぬきうどん

四国地方、香川県の地域ブランド。
讃岐うどんの歴史は古く、一説には空海が長安に滞在していた際に麺づくりの技法を習得し、帰国後讃岐で普及させたとするものがある。讃岐うどんの伝統的なつくり方は、小麦粉に夏は塩1に対し水3、冬は塩1に対し水6という独自の割合の塩水を加え、手でこねることから始まる。この塩加減を土三寒六と呼ぶ。こねた小麦粉を団子状に丸くまとめ、生地の上にゴザやビニールをかぶせ、両足で踏み続ける。この足踏みの作業を数回繰り返すことで、生地に適度な粘りと弾力が生まれる。麺棒で薄く伸ばした後、包丁で細く切られる。うどん麺は、熱湯に入れて茹がかれる。丹念につくることで、コシが強く、つやのある麺ができる。香川県を訪れる観光客の評判もあり、昭和30年代後半頃から全国的に知られるようになった。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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