造立(読み)ゾウリュウ

デジタル大辞泉 「造立」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐りゅう〔ザウリフ〕【造立】

[名](スル)慣用読みで「ぞうりつ」とも》建物をたてること。また特に、寺院仏塔仏像などをつくること。建立
劇場たぐいまで漸々に―して」〈条野有人・近世紀聞〉

ぞう‐りつ〔ザウ‐〕【造立】

ぞうりゅう(造立)」の慣用読み。

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精選版 日本国語大辞典 「造立」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐りゅう ザウリフ【造立】

〘名〙 (「りゅう」は「立」の正音、「りつ」は慣用音) 建物などをたてること。特に、寺院、塔、仏像などをつくること。ぞうりつ。
霊異記(810‐824)上「諸神祇の為に伽藍を造立せむ」
太平記(14C後)一五「園城寺の三摩耶戒造立(ザウリウ)の勑許をぞ申し賜りける」

ぞう‐りつ ザウ‥【造立】

〘名〙 物を造り立てること。建物をつくること。建造。ぞうりゅう。
文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉二「造立(ゾウリツ)するものの功業を全うしたい」 〔南史‐竟陵王誕〕

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普及版 字通 「造立」の読み・字形・画数・意味

【造立】ぞう(ざう)りつ

建立する。〔宋書、文五王、陵王誕伝〕、第舍を立し、工巧窮極す。園池の美、一時に冠たり。多く才力の士を聚めて、之れを第に實たす。甲利、上品に非ざる(な)し。

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