金谷の酒数(読み)きんこくのしゅすう

精選版 日本国語大辞典 「金谷の酒数」の意味・読み・例文・類語

きんこく【金谷】 の=酒数(しゅすう)[=酒(さけ)

中国、晉の石崇(せきそう)洛陽金谷別荘を設けて詩宴を催し、詩のできない者には罰として三斗の酒を飲ませた故事
※俳諧・本朝文選(1706)五・序類・宴柳後園序〈支考〉「人々酒のまむと催したるに、心に物をとめ、口に余情をいふ人ならば、罰は金谷の酒もおしからむ」 〔李白‐春夜宴従弟桃李園序〕

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故事成語を知る辞典 「金谷の酒数」の解説

金谷の酒数

酒席座興として、何かの罰に酒を飲ませることのたとえ。

[由来] 三世紀の終わり、とうしん王朝の時代の中国でのこと。せきすうという文人が、別荘の金谷園酒宴を開いたとき、詩が作れなかったものに、罰として三杯ずつ酒を飲ませたという話から。石崇自身の「金谷園の詩序」という文章に、その記述があります。

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