デジタル大辞泉
「鉛直線」の意味・読み・例文・類語
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えんちょく‐せん【鉛直線】
〘名〙
①
物理学で、
重力の方向を示す直線。すなわち、
物体をつりさげた糸の示す方向の直線。水
平面と垂直をなす直線。
②
一点から、ある直線・平面に対して垂直な方向に引いた直線。
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鉛直線
えんちょくせん
重力の作用する方向を示す直線をその地点の鉛直線という。直観的には、おもりを下げて静止させた糸のつくる線であると考えてよい。厳密にいうと、鉛直線は直線ではなく、わずかに曲がっており、正確な表現では、「あらゆる点での接線がその点の重力方向と一致する曲線」ということになる。鉛直線の向きは主として地球の引力と地球自転の遠心力との合力の向きとして決まるが、月や太陽の引力の影響でわずかに周期的な変化をする。
[長沢 工]
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世界大百科事典(旧版)内の鉛直線の言及
【鉛直線偏差】より
…おもりを下げて静止させた糸の方向を鉛直線といい,それがその地点の上下方向を決める。一方,地図を作るときは,地球の形として適当な[地球楕円体]を決め,各地点をその上に投影するのが通常である。…
※「鉛直線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」