領解(読み)リョウカイ

デジタル大辞泉 「領解」の意味・読み・例文・類語

りょう‐かい〔リヤウ‐〕【領解】

[名](スル)
了解1」に同じ。
奥さんはよく私のいう意味を―して帰って行った」〈漱石硝子戸の中〉
中国制度で、郷試きょうし試験に合格すること。

りょう‐げ〔リヤウ‐〕【領解】

仏の教えを聞いて悟ること。

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精選版 日本国語大辞典 「領解」の意味・読み・例文・類語

りょう‐かいリャウ‥【領解】

  1. 〘 名詞 〙
  2. りょうかい(諒解)
    1. [初出の実例]「彼所為雖未領解候、定子細候歟」(出典:園太暦‐貞和四年(1348)四月二八日)
    2. [その他の文献]〔元史‐達礼麻識理伝〕
  3. ( 解額を領するの意 ) 中国の唐代の制度で、郷試(きょうし)の合格者の数の中にはいること。また、その人。

りょう‐げリャウ‥【領解】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。教えを聞いてその心を会得すること。悟ること。〔法華義疏(7C前)〕
    1. [初出の実例]「心は身をはなれて常住なりと領解するをもて」(出典:正法眼蔵(1231‐53)弁道話)
  3. りょうかい(領解)

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普及版 字通 「領解」の読み・字形・画数・意味

【領解】りよう(りやう)かい

理解する。〔元史、達礼麻識理伝〕理、幼にして穎(えいびん)、師に從ひて經を授けられ、目して輒(すなは)ち領解す。

字通「領」の項目を見る

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