日中辞典 第3版の解説
たい
[助動]
1〔話し手の希望・願望〕想 ;[より強い願望]要 ;[(問いかけに答える形で)喜んで…する]愿意 ;[希望する]想要 ,希望 .
酒が飲み~たい|想喝酒.
北京に行き~たいですか――行きたくありません|你想去北京吗?――我不想去.
私はとても上海に行き~たい|我非常想去上海.
何か食べ~たいですか――何も食べたくありません|你想吃什么吗?――我什么也不想吃.
あすは休みを取り~たい|明天想请个假.
彼はあなたに会い~たいらしい|他似乎
想见你.あなたとおしゃべりがし~たい|我想跟你聊聊.
お宅に伺い~たいのですが|我想去拜访您.
彼は早く休み~たいと思っている|他希望能早点儿休息.
願望を表す助動詞“要”の否定は“不要”ではなく“不想”となる.“不要”は「…してはいけない」という意.“不想要”という言い方もしない.
“想”と“要”では,願望の強さは“要”のほうが強く,動作を実行に移そうとしている可能性を含む.“想”は単に心の中で思うだけである.したがって,表現を和らげたい場合は“想”を使うのが望ましい.また,“想”と“要”は自発的な願望であるため,質問などの文脈でなくても「…したい」という発話が可能である.よって“我┏想〔要〕喝酒”と突然言ってもかまわない.“想”は前に程度を表わす副詞(“很”“非常”等),否定を表わす副詞“不”を置くことができる.よって「とても~したい」「~したくない」という表現で用いることができる.“我非常想去美国”(私はアメリカにとても行きたい),“我不想吃饭”(私はご飯を食べたくない).一方これらの文では“要”を用いることができない(×我非常要去美国/×我不要吃饭).“要”は“很”“非常”“不”等を前に置くことができない.
“愿意”は「~するかしないか」「~したいか」等の選択肢が決まっている中,内容の承認や選択・評価という形で話し手の願望を表す(よって,“想”“要”より受身的なニュアンスが強い).したがって,質問などの文脈がないときに“我愿意喝酒”と言うのは適切ではないが,一定の文脈が存在する次のような場面で“愿意”を使うのは可能である.“我想喝酒.你愿意喝吗?――我愿意喝”.(私はお酒を飲みたいですが,あなたは飲みたいですか.――私は飲みたいです)
2〔相手に対する希望〕请 .
明日来られ~たい|请您明天来.
詳細は脚注を参照され~たい|详细内容请参照脚注;详见脚注.
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