塩断ち(読み)シオダチ

デジタル大辞泉 「塩断ち」の意味・読み・例文・類語

しお‐だち〔しほ‐〕【塩断ち】

[名](スル)神仏への祈願や病気治療のため、ある期間塩けのある物を食べないこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の塩断ちの言及

【木食上人】より

…世間から離れて山林で修行する仏教の僧の中には,道教の避穀の修行をとり入れる者があらわれ,《宋高僧伝》巻八の智封伝には,木食のことが記されている。日本でも,山岳修行がさかんになるにつれ,山中で穀断ちや塩断ちの行を続ける聖(ひじり)が多くなったらしく,《今昔物語集》をはじめとする説話集には,木の実や草を食して修行を重ねた聖が人々の尊崇を受けた話や,偽の聖が穀断ちの行者といつわって,庶民を惑わした話が見える。やがて,修験道(しゆげんどう)がさかんになると,各地の修験の霊場には人々の崇敬を集める木食上人があらわれ,そのまわりに半僧半俗の木食行者たちが集まるようになった。…

※「塩断ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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