調べ物(読み)シラベモノ

デジタル大辞泉 「調べ物」の意味・読み・例文・類語

しらべ‐もの【調べ物】

疑問や不確かなことを調べること。調査。「調べ物をする」
段物だんもの5

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の調べ物の言及

【シラベ(調べ)】より

…(1)能の開演直前に,〈鏡の間〉で囃子方が奏する短い楽曲。元来は楽器の調子を整える意味があったが,のちに一定の形式ができ,それに従って奏する。能管,小鼓,大鼓,太鼓(太鼓なしのときもある)の順に奏する。〈舞囃子〉や〈一調〉のときは楽屋で奏する。また,小鼓,大鼓,太鼓の2枚の革を結ぶ〈調緒(しらべお)〉(麻紐)を単にシラベと呼ぶこともある。(2)下座(げざ)音楽の用語で,時代狂言で大名屋敷や大広間の場の開幕や出入りに用いる楽曲。…

【箏曲】より

… 八橋の時代には,箏は流行歌曲の伴奏にも用いられ,また三味線や一節切(ひとよぎり)の尺八とも合奏され,若干の器楽曲も存在した。そのなかの《すががき》《りんぜつ》《きぬた》などは,箏の器楽曲としても独立するとともに,さまざまな類曲が作られ,〈段物〉(〈調べ物〉とも),〈砧物〉などとして,組歌に付随して教習されるようになった。流行歌謡の〈弄斎(ろうさい)節〉を箏曲化した〈弄斎物〉の楽曲とともに,すべて組歌の〈付物(つけもの)〉として扱われる。…

【段物】より

…日本音楽の分類名称。段構造をもつ曲目を総称するときに用いられるが,種目によって規定するところが異なる。(1)能では,仕舞,囃子などで独立して上演されることがある〈……ノ段〉と呼ばれる特定の段歌の部分を総称するときにいうことがある。(2)浄瑠璃では,独立して上演されることが多い特定の段の総称としても用いる。また,井上播磨掾以来,聴かせどころだけを抜き出した正本を,とくに〈段物集〉といい,その序跋が,一種の芸術論をなすことが多い。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」