世界大百科事典(旧版)内のēlektronの言及
【貨幣】より
…紙幣発券制度【吉沢 英成】
【貨幣の歴史】
[古代ギリシア・ローマ]
ギリシア貨幣はヨーロッパにおける最初のものであるばかりでなく,その美術的価値において世界に誇るべきものである。銀はギリシアにかなり産出するから,銀貨を主とし銅貨を補助貨とし,金貨はもっぱらオリエントのもの(リュディア,ことにペルシア)が使われ,鋳造されたことは例外的であり,エレクトロンēlektron(金と銀との自然合金で,本土には産しない)貨幣はイオニアで造られたのみである。貨幣の単位はドラクマdrachmaとスタテルstatērが使われた。…
【コハク(琥珀)】より
…【町田 章】
[伝承]
前600年ごろ,コハクの電気を帯びやすい特性を発見したのはタレスであった。コハクをギリシア語でエレクトロンēlektronというが,これが電気の語源であることはいうまでもない。古代の中国人は,虎が死ぬと精魄が地に入り,化してコハクになると考えた。…
※「ēlektron」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」