《イラン言語学概論》(読み)いらんげんごがくがいろん

世界大百科事典(旧版)内の《イラン言語学概論》の言及

【イラン学】より

…イラン学は,楔形文字の古代ペルシア語碑文,パフラビー文字の碑文とアベスター経典,ソグド語・サカ語・ホタン語の出土文書などの厳密な言語学的研究から始まった。ガイガーW.Geiger,クーンE.Kuhn共編の《イラン言語学概論》(1895‐1904)がその成果である。イラン言語学はパミール方言などイラン諸方言の調査,ペルシア語の文法書・辞典の整備を進展させるとともに,ゾロアスター教・マニ教の研究にも文献学的基礎を与え,ボイスM.Boyceの《ゾロアスター教史》(1975)を生み出すにいたっている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」