《中村座内外図屛風》(読み)なかむらざないがいずびょうぶ

世界大百科事典(旧版)内の《中村座内外図屛風》の言及

【芝居絵】より

…歌舞伎に直接取材した絵画の総称。芝居町の風俗や劇場内外の景観を大観的にとらえるものから,人気役者の舞台上の舞踊や演技の態あるいは日常生活の場における姿を写すものなど,包含される題材は広範囲に及ぶ。別に〈歌舞伎絵〉の語も用いられ,一部は〈役者絵〉とも重なる。芝居絵の発生は,慶長年間(1596‐1615)の京都におけるお国歌舞伎の流行と同時に始まる。すなわち桃山時代から江戸時代初頭にかけての肉筆風俗画では,はじめ〈洛中洛外図〉や〈京名所図〉などの屛風画の一部に,北野神社社頭や四条河原の歌舞伎小屋が描き込まれ,ついで歌舞伎小屋とその周辺にくりひろげられる風俗事象を活写した〈歌舞伎屛風〉が成立する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」