《昔鐙文武功》(読み)むかしあぶみぶんぶのいさおし

世界大百科事典(旧版)内の《昔鐙文武功》の言及

【大久保彦左衛門】より

…1794年(寛政6)1月大坂角の芝居《けいせい青陽(はるのとり)》(辰岡万作作)では宇都宮騒動を扱い,三輪五郎左衛門として,また1855年(安政2)7月江戸中村座《名高手毬諷実録(なにたかしまりうたじつろく)》(3世桜田治助作)では矢代騒動,鏡態院騒動などを混交させ,一心太助とともに大森彦七左衛門として活躍する。後者を訂正加筆したものが56年3月大坂中の芝居上演の《昔鐙文武功(むかしあぶみぶんぶのいさおし)》(清水賞七作)で,明治末まで上方で演じられた。ほかに83年1月東京新富座初演《芽出柳翠緑松前(めだしやなぎみどりのまつまえ)》(河竹黙阿弥作),87年4月大阪中座初演《二蓋笠柳生実記(にかいがさやぎゆうじつき)》(3世勝諺蔵作),また91年6月寿座初演《吉田御殿招振袖(まねくふりそで)》(竹柴賢治作)など,松前屋事件,盥(たらい)登城の逸話を織りこんで舞台化がなされ,忠義一徹,頑固な老武士の性格が広く知られた。…

※「《昔鐙文武功》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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