アケトアテン

山川 世界史小辞典 改訂新版 「アケトアテン」の解説

アケトアテン

テル・エル・アマルナ

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアケトアテンの言及

【アマルナ】より

…エジプト中部のナイル東岸にある古代エジプト第18王朝の宗教改革王イクナートンの都址。古代エジプト名アケトアテンAket‐Aten(〈アテンの地平線〉の意),現在の正式名はエルアマルナAl‐‘Amārnaで,テル・エルアマルナTell al‐‘Amārnaともよばれる。改革の実現のため王の治世第4年に造営が決定され,第6~第8年の間にテーベより遷都してから,次王ツタンカーメンの治世第4年に放棄されるまでわずか15年ほどの都であったが,都市計画にもとづいて処女地に建設され,のち異端の都としてほぼ完全に破壊放棄されたため,遺構の基礎部分の保存がよく,都市のプランを知りうる古代エジプトでは数少ない遺跡の一つとして重要である。…

【イクナートン】より

…やがてアテンを唯一の神とし,アメン以下伝統的な神々の信仰を禁止する〈宗教改革〉を断行。王名をアメンヘテプ(〈アメンは満足する〉の意)からイクナートン(〈アテンに有用〉の意)へ改め,改革の徹底のためアメンの町テーベから現在のアマルナに建設した新都アケトアテンへ遷都する。古代エジプトの王(ファラオ)は政治・宗教の最高指導者であるから,改革の目的は宗教改革であると同時に政治改革,すなわち王権に対抗する勢力に成長したアメン神官団を抹殺し,王権の一元支配を貫徹することにあった。…

※「アケトアテン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android