アポロソユーズ共同飛行(読み)アポロソユーズきょうどうひこう

改訂新版 世界大百科事典 「アポロソユーズ共同飛行」の意味・わかりやすい解説

アポロ・ソユーズ共同飛行 (アポロソユーズきょうどうひこう)

アメリカとソ連(現ロシア)の間で行われた初の国際共同有人宇宙飛行実験。正式にはアポロ・ソユーズ実験計画Apollo-Soyuz test projectという。1972年5月に調印された,宇宙空間平和利用のための協力に関する米ソ覚書に基づき計画されたもので,その主目的は,将来の米ソ宇宙船のドッキングシステムを研究することにあった。75年7月15日,2人乗りのソ連のソユーズ宇宙船が打ち上げられ,その7時間半後,3人の飛行士を乗せたアメリカのアポロ宇宙船が打ち上げられた。両宇宙船は17日地球を周回する軌道上でドッキング,宇宙飛行士の相互移乗のほか両国共同での人工日食,紫外線吸収,材料製造,人体からの微生物採集および菌類繁殖の実験を含め数々の実験を行った。分離,再ドッキングなどを含め共同作業は19日にすべて終了,ソユーズ宇宙船は21日,アポロ宇宙船は24日に地球に帰還した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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