イジョラ岩(読み)イジョラがん(その他表記)ijolite

岩石学辞典 「イジョラ岩」の解説

イジョラ岩

亜優黒質な粗粒な顕晶質の岩石で,主にネフェリン(50~70%)と単斜輝石(エジリンオージャイト他)がほぼ等量含まれるもの.しばしばメラナイト石榴(ざくろ)石が存在する.霞岩の粗粒なものに相当する.ネフェリンの量が減少するとメルタイグ岩(melteigite)に移行する[Brögger : 1921, Johannsen : 1938].この岩石は以前にはネフェリン閃長岩(nepheline syenite)として記載されており,ラムゼイたちによってイジョラ岩と命名された[Ramsay & Berghill : 1891].フィンランド,クウサモ(Kuusamo)のイジョキ(Iijoki)に因む.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android