ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オピストドモス」の意味・わかりやすい解説
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…この形式を前柱式(プロステュロス式)と呼ぶ。ナオスの背面には何もないこともあり,またプロナオスと同形のポーチ(オピストドモス)がつけられることもある。このような神殿全体を取り巻くように,四周に列柱廊が造られている神殿は周柱式または周翼式(ペリプテロス式)と呼び,四周に2列の列柱が巡らされているものは二重周柱式(ディプテロス式)と呼ぶ。…
…しばしば,内陣,すなわち神像を安置する神殿の主室であるギリシア語のナオスnaosと同義に使われる。しかし厳密には,ナオスのほかに,プロナオスpronaos(玄関間,前室)およびオピストドモスopisthodomos(裏玄関間,後室)をも含む。ケラを囲う壁に窓はなく,光は出入口からのみ採られる。…
…平面は神室(ナオス)と玄関ポーチ(プロナオス)から成るメガロン型で,切妻造,妻入り形式を基本とする。背面に玄関ポーチと同形の後室(オピストドモス)が加えられることもある。もっと大きな神殿ではその周囲に吹き放しの柱廊がめぐらされて周柱式(ペリプテロス式)となり,ときには二重に列柱がめぐらされる二重周柱式(ディプテロス式)も見られる。…
※「オピストドモス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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