カチオン酸(読み)かちおんさん(その他表記)cation acid

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カチオン酸」の意味・わかりやすい解説

カチオン酸
かちおんさん
cation acid

陽イオンのうちプロトンH+を供与する性質のあるもの。すなわちブレンステッド酸としてはたらく陽イオンをいう。たとえば水中ではNH4+、H3O+、[Fe(H2O)6]3+などは、
  NH4+―→NH3+H+
  H3O+―→H2O+H+
  [Fe(H2O)6]3+―→
   [Fe(OH)(H2O)5]2++H+
などのように反応することができるのでカチオン酸である。通常の三価鉄の塩が水溶液中で酸性を示すのは、このためである。このようなカチオン酸に対してHCO3-、H2PO4-、HPO42-などのような陰イオンでのプロトン供与体はアニオン酸という。

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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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