カリ流紋岩(読み)カリりゅうもんがん(その他表記)kalirhyolite

岩石学辞典 「カリ流紋岩」の解説

カリ流紋岩

カリ長石に富み斜長石は少量か全く含まれない流紋岩に提案された名称[Johannsen : 1920].同様の岩石に提案されたオルソ流紋岩(orthorhyolite)という名称は廃棄された.カリ流紋岩はpotash-rhyoliteと同意語ではなく,この中には石英パンテレリア岩(quartz-pantellerite),コメンド岩(comendite),石英ケラトファイア(quartz-keratophyre)などが含まれている.これらの岩石にはすべてNa量の方がK量よりも多く含まれている[Tomkeieff : 1983].トレーガーはカリ流紋岩をパンテレリア岩と同義としている[Tröger : 1935].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android