カルトムービー(読み)かるとむーびー(その他表記)cult movie

デジタル大辞泉 「カルトムービー」の意味・読み・例文・類語

カルト‐ムービー(cult movie)

一部の愛好家からは、熱狂的な支持を受ける映画

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「カルトムービー」の解説

カルトムービー

特定のものに対する熱狂的な崇拝といった宗教現象にかかわる言葉“カルト"から連想して映画にも使われ始めたもので、一部の熱烈な愛好者たちに支持されるマイナー映画をこう呼ぶ。ジャン=リュック・ゴダール監督作品などのように難解なものから、「イージー・ライダー」のように映画の存在そのものが神格化された作品まで範囲は広い。観客の大量動員といった爆発的な興行性には乏しいが、ミニシアターなどの単館で長期に、あるいは繰り返し上映されることで興行収入を維持。日本映画には鈴木清順監督の「けんかえれじい」や中川信夫監督の「地獄」といった作品がある。

(宮本治雄 映画ライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のカルトムービーの言及

【イージー・ライダー】より

…アメリカ映画(1969製作)。ロック・ミュージックと麻薬とヒッピーとベトナム反戦という1960年代末期の〈カウンターカルチャー(対抗文化)〉の象徴として神格化された,いわゆる〈カルト・ムービー(偶像映画)〉。反逆する青春の証明としての〈バイク・フィルム(オートバイ映画)〉《ワイルド・エンジェル》(1966),LSD映画《白昼の幻想》(1967)に次ぐピーター・フォンダ主演の画期的な青春映画で,この映画の製作も担当したフォンダと,監督・共演のデニス・ホッパー(《理由なき反抗》やバイク・フィルム《続地獄の天使》(1967)に出演している)と,BBSという独立プロから製作に加わったバート・シュナイダーの3人がなけなしの金をはたいて自主製作した。…

※「カルトムービー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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