サンジャンドモーリエンヌ協定(読み)サンジャンドモーリエンヌきょうてい(その他表記)Agreement of Saint-Jean-de-Maurienne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サンジャンドモーリエンヌ協定
サンジャンドモーリエンヌきょうてい
Agreement of Saint-Jean-de-Maurienne

1917年4月 19~21日,第1次世界大戦後のオスマン帝国領分割に際してイタリアイギリスフランス両国と結んだ協定。イタリアがオスマン帝国のアダリア,スミルナ地方を領有することを認めた協定で,サイクス=ピコ協定に不満をもっていたイタリアにイギリス,フランスが譲歩したもの。

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世界大百科事典(旧版)内のサンジャンドモーリエンヌ協定の言及

【第1次世界大戦】より

… 1915年10月2日のブルガリアの同盟国側への参戦,16年8月27日のルーマニアの連合国側への参戦にさいしても,それぞれの側から領土獲得の密約が結ばれた。小アジアの分割へのイタリアの参加を保障した17年4月17日のサン・ジャン・ド・モーリエンヌ協定,さらにアラブ国家の建設を約束した1915年10月24日のマクマホン宣言(フサイン=マクマホン書簡)と,ユダヤ人の国家再建に同意した17年11月2日のバルフォア宣言――,これらの密約が連合国側の重要な秘密外交の成果として注目されるが,日本も秘密外交を展開していた。日本は軍事的には連合国の一員として行動していたが,外交的には複雑な態度をとり,敵国ドイツともひそかに舞台裏で秘密裡に接触を保っていた。…

※「サンジャンドモーリエンヌ協定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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