しこためる(読み)シコタメル

デジタル大辞泉 「しこためる」の意味・読み・例文・類語

しこた・める

[動マ下一][文]しこた・む[マ下二] 《「しこだめる」とも》
たくさんため込む。
「へそ繰りがねを大分―・め」〈浮・万金丹・一〉
金品を着服する。
「さては―・めたな、わりゃ盗んだな」〈伎・倭荘子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しこためる」の意味・読み・例文・類語

しこ‐た・める

〘他マ下一〙 しこた・む 〘他マ下二〙 (「しこだめる」とも)
① どっさりためる。むやみに貯える。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「あたごの坊の納所ともみゆ しこためしかねや鳥井に成ぬらん〈素玄〉」
② 金品を着服する。
※俳諧・難波千句(1677)「この世のかぎり扨もいとし子〈宗先〉 しこためし銭をつくして遊物〈集言〉」

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