…労働組合役員のうち,みずからも就業しながら一般組合員と日常的に接して活動しているものの呼名。名称は組合によってさまざまであり,役割も組合組織の構造によって異なっている。イギリスのショップ・スチュアードshop steward,アメリカの苦情処理委員会の委員committeemanなどがこれに相当する。 イギリスで労働組合がクラフト・ユニオン(職業別組合)として組織されていた時代には,組合員が多くの事業所に分散していて,組合業務は地域組織ごとに遂行されていたので,組合費の徴収や加入の勧誘あるいは労働条件の監視など,職場の活動は一般組合員の中の有志が行っており,これがショップ・スチュアード(組織によってはfather of the chapel,checkweigherなど)と呼ばれた。…
… 産業別組合は欧米では一般に全国組合として組織されているが,その末端組織は職場におかれ,具体的な労働条件がここで交渉されている。労働者の具体的な労働条件は企業の労務管理と密接に結びついているため,日常的に使用者と折衝することが組合活動の重要な要素であるが,それを担っているのはショップ・スチュワードshop steward(職場委員)と呼ばれる活動家であり,しばしば独自の活動を起こして本部と対立している。日本の企業別組合も産業別連合体に結集して産業別組合としての運動を追求しており,その下部組織としての企業別組合は欧米の職場組織に相当する位置にあるが,単位組合としてきわめて強い独立性をもっている。…
…他方,労働者管理が世界の労働運動ないし革命運動において追求されたのは,第1次大戦から戦後にかけてのことである。ロシア革命の駆動力としての工場委員会運動,イギリスのショップ・スチュワード(労働組合の職場委員。組合の末端機関として労働者の日常的利益を守る任務をもつ)運動,ドイツ革命におけるレーテ(労働者兵士協議会)運動,イタリアの工場評議会運動がそれであり,1930年代のスペイン革命での労働者評議会運動やフランス人民戦線政権下での工場占拠闘争もそれに加えることができる。…
※「ショップ・スチュワード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...
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