スチビン酸(読み)スチビンサン

化学辞典 第2版 「スチビン酸」の解説

スチビン酸
スチビンサン
stibinic acid

有機アンチモン化合物において,三価のアンチモン誘導体をスチビンというが,それらのオキシ酸誘導体のこと.たとえば,(C6H5)2Sb(O)(OH)はジフェニルスチビン酸とよばれる.一般的合成法としては,スチビンR3Sbをハロゲン処理したのち,加熱分解してハロゲン化ジアルキルスチビンR2SbXを合成し,さらにハロゲン処理したのち,アルカリ水溶液で加水分解して,スチビン酸R2Sb(O)(OH)を得る.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android