改訂新版 世界大百科事典 「ツーバイフォー」の意味・わかりやすい解説
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…ただし,スカンジナビア,東欧,ロシア,アメリカ,カナダでは,大都市以外の住宅は第2次大戦終了まで70%以上が木造であり,大工の仕事はまだ失われるどころではなかった。しかしその一方,19世紀のアメリカでは,中西部開拓のためいわゆるツーバイフォー(2インチ×4インチの断面)の規格木材を釘打ち接合で組み立てる工法が発明され,これは大量の住宅需要と熟練した大工の不足に対応するものではあったが,伝統的な大工技術を決定的に衰退させたといえよう。 第2次大戦以後,鉄筋コンクリート造の急速な普及により,大工工事はほとんど小規模な住宅に限られるようになった。…
…また,スギやナラを割って薄板にし,それらをうろこ状に張りあげるシングルshingle(木瓦(きがわら))ぶきは,屋根にも壁にも適用され,風雨に強く,今日でも愛用されている。アメリカでは1830年代から釘の大量生産が可能となり,機械で製材した2インチに4インチ(いわゆるツーバイフォー)の規格材を,枘(ほぞ)を用いず釘打ちだけで組立ててゆくバルーン・フレーム構造balloon frame constructionが確立し,これが西部開拓をおおいに促進した。木材の不足に対応して,比較的細く薄い木材を集成する技術も発展し,初めはジベル(すべり止め鉄鋲)をはさみ,ボルト締めして集成したが,第2次大戦後は接着剤が急速に進歩したので,いかなる大きさの集成材も金物なしで作れるようになり,現在ではまったく新しいタイプの木造建築の展開が期待されるようになっている。…
…(1)使用する製材の断面はわずかに7種類で,その乾燥時の断面は38×64,38×89,38×140,38×184,38×235,38×286,89×89(単位はmm)。このうち,主として壁の構成に用いられる38mm×89mm(2インチ×4インチ)の断面が,北米で2×4(ツーバイフォーtwo by four)と呼ばれ,その使用量がもっとも多いところから,日本でこの工法をツーバイフォー工法と俗称するようになった。なお,上述の諸断面はJASで定められているが,北米の製材規格寸法と斉合している。…
※「ツーバイフォー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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