ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティールタンカラ」の意味・わかりやすい解説
ティールタンカラ
Tīrthaṅkara
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…以後30年間遊行しながら教えを説き広め,信者を獲得し,72歳でパータリプトラ(現,パトナ)市近郊のパーバー村で生涯を閉じた。 ジャイナ教徒によれば,すでにマハービーラ以前に23人のティールタンカラtīrthaṅkaraと呼ばれる祖師たちがいた。ティールタンカラとは〈渡し(ティールタ)を作る人〉〈救済者〉の意味で,ジナのことをさす。…
…またマトゥラーのカンカーリー・ティーラーKaṅkālī Ṭīlāの発掘や浮彫遺品から,古代にはジャイナ教徒も盛んにストゥーパを造営したことがわかる。 24人の祖師(ティールタンカラtīrthaṅkara)の造像はマトゥラーにおいて仏陀像の出現(2世紀初期)とほぼ同時に始まり,直立または結跏趺坐するその像容は仏陀像に酷似する。しかし全裸であること(5世紀中期以後白衣(びやくえ)派では下半身に衣をまとう),各祖師固有の標幟,胸間の特有のシンボルなどで区別し得る。…
…その後30年間遊行遍歴を続けながら教えを説き広め,72歳でパータリプトラ(現,パトナー)市近郊のパーバー村でその生涯を閉じたと伝えられる。ジャイナ教徒の信仰によると,マハービーラ以前に既に23人の祖師ティールタンカラTīrthaṅkaraたちがおり,彼は第24祖にあたるという。第23祖パールシュバナータは,たぶんニガンタ派を率いていた実在の人物で,マハービーラはその教説を改良してジャイナ教を創設したとみられる。…
※「ティールタンカラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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