ナリオコトメ・ボーイ(読み)なりおことめぼーい(その他表記)Nariokotome boy

知恵蔵 「ナリオコトメ・ボーイ」の解説

ナリオコトメ・ボーイ

ホモ・エルガステルの少年個体骨格化石に付けられた愛称。トゥルカナ・ボーイとも呼ばれる。1984年、ケニアのトゥルカナ湖西岸のナリオコトメでA.ウォーカーが発見した。全身の60%の骨が残っており、エルガステルの成長過程が明らかになった画期的な化石標本。年代は約155万年前。第2大臼歯が生えているので、現代人なら12歳に当たるが、当時は成長が速かったので、10歳と推定身長はすでに160cmあるので、成長すると180cmを超えたらしい。腕や脚が非常に細長く、熱帯での長距離移動に適した体型と考えられる。

(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む