はす葉氷(読み)はすばごおり(その他表記)pancake ice

海の事典 「はす葉氷」の解説

はす葉氷

海氷の初期段階の薄い板状軟氷はもろく、うねりにがあると波長の半分程の大きさに分割される。氷板は、回転しながらぶつかり合ってその縁がまくれ上がっ て、直径が0.3~3mのはす(蓮)の葉のような形になる。これをはす葉氷という。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のはす葉氷の言及

【海氷】より

…海氷の強度などの諸性質も海氷中のブライン量が温度によって増減する影響を強く示す。 海氷の成長初期に波やうねりがあると,その波長の半分くらいの大きさの氷の塊ができ,それらが揺られながら互いにぶつかり合って縁のまくれたはす葉氷pancake iceをつくる。はす葉氷は互いに凍りついて大きなはす葉氷へと移行しながら厚さを増し,やがて大きなひとつの氷野を形成する。…

※「はす葉氷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む