ふね遺産(読み)ふねいさん

知恵蔵mini 「ふね遺産」の解説

ふね遺産

公益社団法人日本船舶海洋工学会が歴史的・技術的に価値のある船舟類とそれに関連する設備や技術文書などを認定する制度。「船」(大型のもの・動力がついたもの)と「舟」(小型で手漕ぎなどのもの)の両方を対象とすることから、表記にはひらがなの「ふね」が用いられている。2017年より認定が行われており、過去には国内で建造された最古の練習帆船「海王丸」や、明治期(1899年建設)のユニークな煉瓦積みドックである旧浦賀船渠(せんきょ)株式会社のドック、西洋型肋骨構造による現存する唯一の木造鰹鮪漁船である「第五福竜丸」、海洋冒険家・堀江謙一による初の太平洋単独横断に用いられた合板製キングフィッシャー型ヨット「MERMAID」、クルーズブームの先駆けとなった大型豪華高速カーフェリー「さんふらわあ」などが認定されている。

(2020-11-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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