動力(読み)どうりょく(英語表記)power

翻訳|power

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

動力
どうりょく
power

単位時間あたりの仕事量をいう。仕事率,工率ともいい,電気工学では電力という。単位は,ワットW,馬力 HP,ボルトアンペア VA,毎秒キロカロリー kcal/s,また国際単位系 (SI) では毎秒重量キログラムメートル kgf・m/sなどで表わす。このうち馬力にはフランス馬力 (735.5W) とイギリス馬力 (746.1W) の2通りがあるので注意を要する。なお,JISでは 1977年以降,SIの単位表記に移行,その表記単位はワットに統一されている。

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百科事典マイペディアの解説

動力【どうりょく】

機械的な仕事をさせるのに直接利用できるエネルギー。英語のパワーpowerにあたる。この意味では人力も動力といえる。人間は古くから人力のほかにも畜力水力風力などを動力として利用してきたが,動力利用が質的にもまた量的にも飛躍したのは蒸気機関が実用されてからのことで,以後さらに水力タービン,蒸気タービン発電機内燃機関などの登場によって,目的に応じてさまざまな形,規模での利用が可能になった。なお,動力の計量単位として最初に定められたのは〈馬力〉で,毎秒550フィート・ポンドの仕事の発生(あるいは消費)割合を1馬力(1HP)とした。現在はkW(キロワット)が一般的な単位で,1HP=0.746kWである。

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世界大百科事典 第2版の解説

どうりょく【動力】

機械的な仕事をさせるのに直接利用できるエネルギー,もしくはその働きをいう。英語のpowerの訳語と考えられ,一般に,機械を動かすエネルギー(動力源がもたらす発生動力),その機械によって消費されるエネルギー(消費動力,吸収動力)およびそのエネルギーが機械的な形で伝えられること(動力伝達)に対して動力ということばを使うことが多い。しかし,人力も畜力もりっぱな動力(源)であり,その動力を費やすものがいわゆる機械でない場合もある。

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大辞林 第三版の解説

どうりょく【動力】

天然に存在するエネルギーを変換して得た、機械的なエネルギー。電力・水力・風力・原子力など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

動力
どうりょく

単位時間になされる仕事の量、または供給されるエネルギーの量。パワー、仕事率、工率ともいう。ごく一般的にいえば、動いている力の働きを動力という。これを数量的に表示したものが馬力であり、キロワットである。ワットが蒸気機関の動力を馬の動力と比較して表すことを始めたので、動力の単位として馬力が長い間使用された。ワットの定めた1馬力は、毎分3万3000フィート・ポンドであった。これがメートル法に改められ、1馬力は毎秒75キログラム・メートルの仕事量とした。これは略語PSで表す。第二次世界大戦後は、毎秒107エルグを1ワットとし、これを国際的な動力の単位とした。1キロワットは毎秒1010エルグである。[中山秀太郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

どう‐りょく【動力】

〘名〙
① 機械などを動かす力。天然に存在するエネルギーを原動機などの働きによって機械を動かす力に変形・発生させたもの。水力・電力など。原動力。
※暦象新書(1798‐1802)中「引力、動力、求心力、速力等の名は、義訳に出たり」
② 作業のすすみはかどるぐあい。工程。工率。仕事率。
③ 転じて、ある行動を起こさせる原因。
※批評論(1888)〈大西祝〉「向後我国文化の基礎となり、其動力となるの思想に三種あり」

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