ペッグ制(読み)ペッグセイ(その他表記)Pegged exchange rate system

デジタル大辞泉 「ペッグ制」の意味・読み・例文・類語

ペッグ‐せい【ペッグ制】

《「ペグ制」とも》自国為替レート他国主要通貨と連動させること。→ドルペッグ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「ペッグ制」の解説

ペッグ制

固定相場制の一つで、自国の通貨特定の通貨の為替レートを連動させ、一定水準に保つ制度。主に貿易規模が小さく経済基盤に乏しい新興国などが、貿易や経済において結びつきの強い国の通貨を対象に採用している。基軸通貨である米ドルが対象になることが多く、その場合は特に「ドルペッグ制」と呼ばれる。ペッグ制により相手国に対する為替レートが安定し、貿易や投資を円滑に行えるメリットがある一方で、為替レートを維持するために相手国の金融政策に追随しなけらばならないというデメリットがある。

(2015-8-31)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android