精選版 日本国語大辞典 「他国」の意味・読み・例文・類語
た‐こく【他国】
〘名〙
① 自分の生まれた国でない国。よその国。
※霊異記(810‐824)上「何ぞ、唯他国の伝録に慎しみて、自土の奇事を信(う)け恐りざらむや」
② 生まれ故郷でない土地。ほかの土地。他郷(たきょう)。
※江談抄(1111頃)二「去二洛陽一赴二他国一、道に来二合女人一」
③ (━する) 自分の生まれた国を出てよその国へ行くこと。他国に移住すること。
※政基公旅引付‐文亀元年(1501)九月一九日「一向他国仕候はんずる事は難堪至極候之間」
※浮世草子・西鶴織留(1694)二「其家たたむ時は他国(タコク)して二たびかせぎ出し」
あだし‐くに【他国】
〘名〙 ほかの国。外国。異国。ことくに。
※古事記(712)上(兼永本訓)「凡(すへ)て佗国(アタシクニ)の人は、産(こう)む時に臨みて、本つ国の形を以て産生(あれま)す」
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