モークシャ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モークシャ」の意味・わかりやすい解説

モークシャ

解脱」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のモークシャの言及

【解脱】より

…モークシャmokṣa,ムクティmuktiなどの漢訳語。古来,インドで宗教の最高目標とされてきたもので,輪廻(りんね)(サンサーラsaṃsāra)からの脱却,〈苦〉からの脱却,永遠の生,不死など種々の定義があるが,全体として必ずなんらかの意味で輪廻からの脱却ということにかかわっている。…

【ヒンドゥー教】より

…(4)解脱 法,実利,愛欲はたとえ実現されたとしても,得られる結果はせいぜい天界に生まれることが最高の果報であり,結局,輪廻の中にとどまっているにすぎない。そこでウパニシャッドの思想家たちはさらに進んで,業・輪廻からのまったき自由,すなわち解脱(モークシャ)を追求するにいたり,解脱が人生の最高の目的とされた。それを実現する方法として,行為の道,知識の道,信愛(バクティ)の道という三つの道が説かれ,とくに信愛の道は万人に実践可能であり,7~8世紀ころから大きな宗教運動となって展開し今日にいたっている。…

【歴史】より

…しかし,インド人は現実に背を向けてきたわけではない。彼らが〈実利(アルタartha)〉と〈愛欲(カーマkāma)〉を〈法(ダルマdharma)〉〈解脱(モークシャmokṣa)〉と並ぶ人生の目的として掲げていたことはよく知られている。また王侯が刻ませた碑文には,歴年,王家の系譜,場所,事件などが具体的に記されており,彼らが〈過去〉〈現在〉に強い関心をもっていたことがわかる。…

※「モークシャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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