…1878年遠心クリーム分離機を発明し,その原動機としてタービンを研究,83年に単式衝動タービンを完成した。これは,円周上に多数の羽根をつけた車に蒸気を噴射させ,羽根車を高速回転させるものであったが,以後,回転軸受,材料,臨界速度問題に取り組み,89年には蒸気噴射孔断面積を変化させた独得の噴射ノズル(ラバル管,ラバルノズル)を完成し,回転羽根車への超音速ガス噴射を可能にした。また高速はすば歯車を製作し,蒸気タービンを低速回転のポンプ,発電機,舶用機関へ利用する途を開いた。…
…気体でもv<100m/sの範囲ではこの関係で示される。気体を高速で噴出させる場合,ノズル部が平行なものや先細りのものでは気体を音速以上にすることはできないが,いったん細くなった面積をノズル出口で再び拡大させた末広形状のもの(ラバルノズル)にすると超音速が得られる。流量測定用のフローノズルは図に示すような形状をしており,これを管に取り付けて前後A,Bの圧力差を測れば,流量を求める計算式からノズルを通過する流量が算出できる。…
※「ラバルノズル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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