アップコンバート(読み)あっぷこんばーと

知恵蔵「アップコンバート」の解説

アップコンバート

デジタル化によって情報が失われた画像や音を、算術的な補完技術を用いて、より高いクオリティーにすること。本来は、低い解像度のデータを「高解像度化」することを、すべてアップコンバートと呼ぶが、現在は、SD画質の映像をHD画質へ拡大することを指すことが多く、特に、ブルーレイ・ディスク(BD) レコーダーやDVDプレーヤー、テレビなどの機能を評価する場合に話題となる。「アップスケーリング」と呼ばれることもあるが、一般に、アップスケーリングは「単純な拡大」を指すことが多く、補完技術を用いた拡大の場合には「アップコンバート」と呼ぶ場合が多い。ただし、両者を分ける厳密な定義があるわけではない。
 ハイビジョンテレビは解像度が高いものの、そこにDVDビデオや地上アナログ放送などの解像度が低い映像を表示する場合、単純な拡大では輪郭発色が不自然になり、「眠い映像」と感じやすい。そこで、より映像が破綻(はたん)しづらい拡大処理を使うことで、画質を向上させることを狙っている。
 ハイビジョン番組の中には、本来SD画像で作られた映像を放送局側で送出する際にアップコンバート処理を行い、ハイビジョン化しているものも存在する。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉「アップコンバート」の解説

アップ‐コンバート(up convert)

低解像度の映像コンテンツを、高解像度のものに変換すること。テレビ放送で、アスペクト比も含め2Kから4K解像度に変換することなどを指す。アップコン。アップスケーリング。→ダウンコンバート

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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