アベレ・スペレン(読み)あべれすぺれん

世界大百科事典(旧版)内のアベレ・スペレンの言及

【喜劇】より

… ルネサンス期に入るとイタリアでローマ喜劇が再発見され,それを模倣した教養喜劇commedia eruditaが書かれるようになる。一方,民衆的な滑稽な劇には,14世紀のオランダのアベレ・スペレンAbele spelen(大衆的な世俗劇。何編かの手書きの台本が残っているが,すべて作者は不詳),15,16世紀ドイツの職人階級の間に生まれた謝肉祭劇,貧しい悪徳弁護士を主人公にする《ピエール・パトラン先生の笑劇La farce de maître Pierre Pathelin》(作者不詳)を生んだフランスの笑劇や痴呆劇がある。…

※「アベレ・スペレン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」