グエン・フィ・カイン(読み)ぐえんふぃかいん

世界大百科事典(旧版)内のグエン・フィ・カインの言及

【グエン・チャイ】より

…15世紀初頭のベトナムの学者,思想家。チャン(陳)朝を簒奪してホ(胡)朝が成立したベトナムに,チャン朝復興を理由とする明の永楽帝の軍が侵攻した時(1406),《蕊渓集》の作者として著名なその父,中書侍郎グエン・フィ・カイン(阮飛卿)は明軍に殺されたが,グエン・チャイは野にかくれて1418年のラムソン(藍山)におけるレ・ロイ(黎利)の蜂起に加わり,レ・ロイを助けて明の支配に対抗した。抗争10年の後明軍が撤退しレ(黎)朝が成立すると,太祖レ・ロイ側近の中心人物として入内行遣,吏部尚書となり,レ朝の政治中枢を掌握した。…

※「グエン・フィ・カイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」