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スーパーオーディオCD

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

スーパーオーディオCD

ソニーとオランダのPhilips社が開発した次世代音楽用CDの規格。サイズは、CDと同じく直径12cmで、4.7GBの記憶容量を持つ。音楽データは、サンプリング周波数が2.8224MHz、量子化ビット数1ビットのDSD(Direct Stream Digital)データで保存される。記憶容量は大幅に増加しており、再生時間は74分でCD-DAと変わらないが、再生周波数帯域が100kHzに達する。

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知恵蔵の解説

スーパーオーディオCD

音楽配布用光ディスクの規格。略称である「SACD」で呼ばれることが多い。CDと同じ12cmサイズに、従来のCDよりも大幅にクオリティの高い音声を収録できる。1999年、ソニーとフィリップスにより規格化された。
 ディスクの構造としてはDVDに近く、現在は非常に低コストで生産が可能。ただし、光学的性質はDVD・CD双方と異なっており、互換性がない。
 音声の記録形式には、ダイレクトストリームデジタル(Direct Stream Digital, DSD)を採用している。採用している技術がCDと大きく異なるため、単純な数字で「音質の違い」を比較することは難しいが、CDではカットされている領域の音も再現可能で、よりダイナミックレンジが広く、原音に近い音を再現できる。
 CDと違い、強固な著作権保護機能が採用されており、ディスクのコピーは行えない。また、パソコンに音楽を取り込むことや、パソコンでの再生もできない。
 こういった著作権保護の厳しさがあること、当初は専用プレイヤーが高価であったこと、そして、DVDフォーラムが推す「DVD-Audio」と対立する部分が多かったことなどから、普及はなかなか進んでいない。
 しかし2005年以降、オーディオマニアを中心に支持が広がり、普及が始まっている。DVD-Audioが事実上終息、規格の一本化が行われたこと、2万円強でプレイヤーなどを購入することが可能になったことなども大きな要因だが、1枚のディスクの中に、高音質な「SACD層」と、CDと互換性を持つ「CD層」の両方を備えた「ユニバーサルディスク」が登場、同じディスクを使いながらも、SACDとCD、両方のプレイヤーで再生可能となり、対応ソフトが増え始めたことが、普及のもっとも大きな要因と思われる。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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